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『ねじまき鳥クロニクル』のマルタと水

村上春樹さんの小説『ねじまき鳥クロニクル』に登場する加納マルタは、霊能力を持った人物で、無償で体の組成について相談に乗ったり、水の研究をしているという不思議なキャラクターです。
マルタという名前は、彼女がマルタ島で一週間マルタに湧く聖水だけを飲み、体を浄化する修業をした体験から、帰国後名乗るようになったものです。

彼女によると、マルタに湧く聖水は、十字軍時代の文献にも出てくるもので、アメリカの詩人アレン・ギンズバーグや、ローリングストーンズのキース・リチャードも飲みに来たのだそうです。
その聖水は、体の組成に素晴らしい影響を与える、特殊な効力をもった水なのだそうですが、一方、マルタの水については、次のように述べています。

「マルタというのは水の不味いところです。とても飲めたものではありません。まるで薄めた海水を飲んでいるようなものです。パンも塩辛いのですが、それは塩を入れるせいではなくて、もともと水が塩辛いからです。でもパンの味は悪くありません。私はマルタのパンは好きです。」

実は私も最近、マルタパンのことをお伝えしていて、決定的に違うのは水なのだろうと考えるようになりました。
複数のマルタパン作りに挑戦された日本人パン職人さんのお話や、マルタのレシピをもとにパン作りに挑戦して下さった方のお話を考え合わせると、日本でマルタパンが再現できない理由は水しかないような気がします。

マルタのお塩は、ピラミッド型をしたトレミー晶なので、粒状のお塩よりもミネラル成分が豊富なはずなのに、むしろ塩辛さを感じます。
お水も硬水、軟水の違いだけでなく、塩分を感じられる水です。中には、マルタで飲んだ紅茶も塩の味がしたと仰る方もあるくらいです。
以前のブログ「マルタの水」にも書きましたが、基本的にはヨーロッパのお水は土の濾過作用によってできるミネラルウォーターですが、海に囲まれたマルタの石灰岩を通り抜けてできたミネラルウォーターは、塩分を含んでいるのでしょうか。

そして聖水かどうかは分かりませんが、「ゴゾ島の源泉」で少しだけふれたゴゾ島の水は、本当に清らかな感じがする水です。

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